20歳の頃働いていたアルバイト先での話。
定時の出社時間はあったんだけれど社員さんが遅くまで仕事をしていてソファで寝ていたりした。入ると薄暗いことが多かったのを覚えている。行ってもやることもないし、環境に甘えて適当に行っていた。(社長には注意されていたけど…)
着くとまずキッチンで何か食べていたと思う。
ハマるとしばらく同じものを食べる習性があり、その頃はポンジュースとチリトマトヌードルとおにぎりの組み合わせが最強だった。
その日は多分気分を変えたかったのか海苔巻きが食べたくてツナ巻きを買ってきた。
チリトマトヌードルにお湯を入れ、ツナ巻きを作り(だいたいノリがちぎれる)、さていただきますです。
具がない。
具が少なすぎて味がないのかと思ったんだけど、全く入っていない。
20年間生きてきて初めてだったと思う。
機械に何かが起きて具が途中から出た可能性もあると思ったけど食べ進めても入っていなかった。
やはりないのか!と一口ごとにちょっと面白くなったと思う。そういうタイプ。
具なしおにぎりは塩おむすびだけど、具なしの巻き物は酢飯を海苔で巻いた食べ物だ。
す酢飯。
す酢飯食べるほど特別酢飯好きじゃないし。
誰かと話す話題ができたくらいにしか思わなかったけど、今思えば人の失敗より機械の失敗の方がなんか心配になるわ。
ああ。書いていたら会社の中を思い出してきた。外国人向けの住宅で若い頃はなんとも思わなかったけどすごく広かった。
素敵な家だったなあ。
こんな上から見たことなかったかも。