おとなの傷は治りがわるい

大人になるほど弱くなるんじゃないかと自分が年を重ねてから思うようになった。

ちぎれるほどつらい。いや、ちょっとどこかちぎれたんじゃないかというくらいのこともある。傷の治りも遅い。だから怪我をしないように気をつける。でも時々やらかす。誘蛾灯の青さに我慢できない蛾のようにうっかりやってしまうこともある。

 

だけど。

きっとちぎれかけたぴらっとしたものをひらひらさせて、時々ちょっと痛くなったりして病気の金魚みたいに過ごすのも悪くないんじゃないか。

 

と、思うくらいの経験と引き換えならそれも…

いや、やっぱキツイものはキツイ。

治りが遅いなりの濁し方や取り扱い方ができるようになったけれど。

 

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