不恰好

自分の体のあちこちのパーツが不恰好で嫌いだった。と、言ったけど、全体も好きじゃなかったわ…

でもそういう感覚がだいぶ薄くなってきたのは年のせいなのか、自分にやさしくなったのか。

自分の足を見て不恰好な足だなと思う。

親指が関節足りてる?ってくらい異常に短くて人差し指がやたら長い。幅が広くて色気のかけらもない。この足のおかげで靴選びに苦労する。以前は靴に足を合わせていたので人差し指が曲がっていた。靴下も人差し指だけすぐ穴が開くし。

今は足が窮屈しないように大きい靴を履いているから指がみんな伸び伸びしている。小指は外側向いちゃってるけど。

 

変なの。変な足。

と思いながら眺める。

でも面白いとも思う。ずーっとのご先祖からの結果のこの足。この足にも歴史あり。私じゃない人たちの歴史が。捕食されることもなく数ある戦を勝ち残り、病気で命を落とすこともなく子孫を残したとても幸運だった人たちの形跡。