以前臨床心理士と面談していたとき、誘導であれはなんていうんだろ。催眠でもないだろうし、瞑想とも違う。ともかくイメージする。
「階段を降りて行ってそこにはドアがあってドアを開けると〇〇があって…」という感じで。
私はだいたい階段を降りて行くといつも錆びた重たい扉があるのでそれを開ける。
すると明るい月夜みたいな青い夜の草原に出る。奥の方には暗い森が見える。
臨床心理士はその森に入って行って、そこには何があるかとか質問してくるのでそれに応えて行ったんだけど、その青い夜がすごく好きでお気に入りの場所になった。私の好きな青。輪郭がくっきりした夜。
そのあともたまにあの扉を開けて何をするでもなく青い夜、青い草原に行っていた。
ある日、森を進んでいくと小さい池に出た。
そこには真っ白い動物たちが集まっていた。それは私が意識的に作り出したものなのかなんなのかはわからないんだけど、ただ静かに動物たちがそこにいた。青い夜に浮かぶ真っ白な動物たち。
じっとこちらを見ていた。
私はどうやらそこへ居ることを許されたみたい。特に何をするわけでもなく少し彼らと一緒にいて帰った。
それ以来扉をくぐらなくてもあの場所を思うだけで心が静かになる。
今行けば何か話でもできるかしら
こんな場所。
寒いから肩凝るね